編入体験記 -受験勉強- (2)
春休みに突入してから試験当日までの受験勉強を記録します。
[4年春休み]
三者面談で受験校を最終決定する時期です。
僕は、阪大(工)と専攻科だけにするつもりでしたが、先生に予行練習としてもう一校受験しろと言われ、受験科目が阪大(工)とかぶっている、広島大学(第二類)を受験することにしました。
・英語
英単語はもういいだろうと思い、和文英訳の対策として
を始めました。適切な単語の使い方や、和文英訳のルールがたくさん盛り込まれています。解説を読みながら、例文全てを覚えるまでやりました。
長文や英文和訳の対策として
を読みました。かなり難しく何度も読みました。あまりに難しかったので、前半の25題ができるようになってから後半の25題に取り組みました。結局これが役に立ったかはよくわかりません。
ポレポレの知識や英単語のアウトプットとして、
を読んでました。これが読めるようになれば、大体の編入試験の長文は読めるようになると思います。
・数学
を使って勉強しました。前半は正直飛ばしていいです。後半の積分から読みましょう。留数の求め方として、ローラン展開からの流れををしっかり押さえておきましょう。
かなり数学の力がついてきたため、
を使って力試しをしていました。A問、B問はあまり新しく得られる知識は少ないので、1~2週程度しました。1章以外はC問もさほど難しくないので積極的に取り組んでください。ただし、まだ知識が曖昧なときに取り組むのはお勧めしません。
また、教科書を使って確率の復習をしてました。
・専門
ついに専門に手を付け始めました。
{電磁気}
学校で使っていた
で阪大(工)に出ないと思われる5章、10章(定常電流、マクスウェルの方程式)以外を精読し、授業の知識を思い出してました。電磁気は、理解できないとチンプンカンプンになるので、時間をかけて理解に努めてください。
上記が終わった後、
をはじめました。最初は分からないところが多かったため、答えを見つつ理解していきました。
{電気回路}
授業で使っていた教科書
で勉強してました。ヤマを張るのが嫌いなので、伝送線路以外全てやりました。amazonのレビューは低いですが、個人的には悪くはないと思います。結果的に、過渡現象以外はこの参考書だけを使いました。
過渡現象の理解が浅いと感じたため、
で過渡現象だけを勉強しました。過渡現象の問題が非常に多く盛り込まれていて、とても役に立ちました。
{電子回路}
電子回路が受験科目に含まれる大学は極めて少なく、どの参考書に手をつければいいか困惑してました。
最初に、
を買って勉強しましたが、書体が嫌いなうえに余分なことが多く書いてあり、すぐにやめました。
先生から別の参考書を2冊を借りて勉強してました。
「アナログ電子回路入門(電子・通信工学)」である程度電子回路の基礎を学ぶことができました。
「例題で学ぶアナログ電子回路入門」は1章、2章、6章、8章をやりました。阪大(工)の電子回路は語句の穴埋め問題もでるので、語句も押さえました。
[4月]
・英語
春休みと同じ参考書で勉強してました。
「DUO 3.0」と「システム英単語」で単語の確認、忘れたころくらいに「NEXT STAGE」で文法の復習をしました。
阪大(工)の過去問を4年分解き、英語の先生に添削をお願いしました。
・数学
初心にかえり、「編入数学徹底研究」を解きなおしました。
「細野真宏の確率が本当によくわかる本」で、漸化式の解き方に不安を感じていたため、
を2周しました。言葉に表せないくらいヤバいです。漸化式がびっくりするほど解けるようになります。表紙と中身のイラストの違いには驚きますが。
阪大(工)の過去問も5年分ほど解き、分からないところは先生に聞きにいってました。
・専門
過去問を5年分ほど解き、自分に足りないところをあぶりだしていました。
{電磁気}
春休みと同じ
{電気回路}
春休みと同じ
{電子回路}
春休みに使っていた参考書に加え、授業で使っていた
でオペアンプだけ勉強しました。
[5月]
広島大学の受験を1ヶ月前に控え、広島大学への勉強を行っていました。
広島大学の受験科目は例年、
数学+電気回路、電磁気、情報のうち1つの計2教科です。
過去問は公開されていないため、ネットで過去問を集めてました。
・英語
「速読英単語2 上級編」を読み続けていました。
たまに今までの参考書を読んで、忘れないようにしてました。
・数学
広島大学の数学は線形代数が毎年出るとの情報があったので、「ベクトル・行列・行列式」を再び解いてました。
・専門
電子回路は広島大学にでないため、一旦お休みしました。
電磁気、電気回路は春休みと同様の勉強をしてました。電気回路を選ぼうと考えていたため、電気回路を優先して勉強してました。
[6月]
広島大学受験までは数学、電磁気、電気回路は基礎的な部分ばかり解いていました。広島大学の面接(スピーチ)で話す内容を1週間前に決めました。
広島大学の受験については
を参照してください。
広島大学受験後は
・英語
今まで使っていた参考書の読み直しを行っていました。
阪大(工)の解いていなかった過去問を4年分やり、添削をお願いしました。
・数学
広島大学受験後、もう落ちれないと感じ、「編入数学過去問特訓」と「大学編入のための数学問題集」を使って、疎かにしていたベクトル空間と応用数学の範囲の問題を解いていました。
阪大(工)の解いていなかった過去問を4年分やりました。
・専門
{電磁気}
「電気磁気学(第2版)新装版」と「電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)」でひたすら演習をしていました。
{電気回路}
「詳解電気回路演習 下」を引き続き解いてました。
自信があったのであまり時間はかけていません。
{電子回路}
トランジスタに自信がなかったため、学校の図書館から
を借りて勉強しました。阪大(工)のトランジスタはこの一冊で十分です。とても分かりやすく書かれています。しかし、オペアンプ回路や発振回路は「アナログ電子回路入門 (電子・通信工学)」や「例題で学ぶアナログ電子回路入門」で勉強、演習をしたほうがいいと思います。
[7月]
同じ高専に通う友達が東大に合格し、僕の精神をさらに圧迫していきました。
・英語
6月同様、今まで使ってきた参考書の復習を行っていました。
和文英訳の対策として
を始めました。要点がまとめられて分かりやすいうえ、練習問題でアウトプットできるのでオススメです。
阪大(工)の過去問はある程度やってしまい、どうやってアウトプットするか悩んでました。長文が弱いと感じたため、阪大(基礎工)の過去問を5年分解きました。時間がある人は、やってみてください。力試しにいいと思います。
・数学
九州(工)、電通大の過去問を5年分ほど解いてました。九州(工)は応用数学の、電通大は複素積分のアウトプットに最適です。
今までやってきた参考書、教科書の解きなおし、読み直しをしていました。
・専門
新たに阪大(工)の過去問を5年分ほど解きました。一度解いた阪大(工)の過去問をもう一度解きなおしました。
{電磁気}
6月と同じように基本的には演習ばっかりです。
名古屋大学と京都工芸繊維大学の過去問を解いて知識のアウトプットをしてました。京都工芸繊維大学の過去問はホームページで閲覧可能です。
{電気回路}
自信があったのでほとんどやってません。
たまに京都工芸繊維大学の過去問を解いてました。
{電子回路}
阪大(基礎工)に受かったスタプラ(スタディプラスというアプリ)の人から、基礎工は発振回路がでたという話を聞き、その人がオススメしていた
でオペアンプ回路、発振回路の勉強をしました。オペアンプ回路では役に立つことは多少ありましたが正直必要かと言われるとそうでもないです。
阪大(基礎工)の知能システム学コースの電子回路の過去問を5年分解きました。
[8月]
この頃になると、何をすればいいか分からなくなります。僕は、無理はよくないと思ってバラエティ番組を観て緊張を和ませてました。
・英語
東大に受かった友達から、添削した解答と一緒に東大の過去問を貰い、問2、問3、問4を解いてました。結局8年分解きました。和文英訳がハイレベルで、とても役に立ちました。
・数学
教科書を眺めたり、今までやってきた参考書を眺めたり。あまりやる気が起きませんでした。
やる気が起きたときは、時間を測って阪大(工)の過去問を解いてました。
・専門
今までやってきた参考書をぐるぐるしてました。
専門が心配だったので、専門を主に行っていました。
阪大(工)の体験記は
の記事を参考にしてください。
受験勉強の記録は以上です。自分でも情けないくらいの文章力ですが、見る人もきっと高専生。分かってくれることを信じています。
コメントくれれば対応いたします。なんでもどうぞ。