広島大学 工学部 第二類 編入体験記(2019年)
個人的にもいい思い出がないのでさっさと行きましょー
[最初に]
2019年6月15日(土)に広島大学 第二類を受験したのでそれについて語ります。先に言っておきますが、僕は不合格です。悲しみです。
例年は受験者40人ほどで合格者は約10人、倍率約4倍という高倍率ですが、今年は岡山大学と試験日が被り、受験者が激減しました。前日に広島大学構内の掲示版で受験者数がわかりますが、友達から受験者が10人と聞かされ、正直受かったと思ってました。
[志望動機]
地元に近く、レベルが高い大学です。また、広島には友達が多く、楽しそうだと思いました。毎年試験問題も簡単で、かつ阪大(工)と受験科目が被っているため負担が少なく、滑り止めとしては最適だと思いました。
[試験形式]
一般的な編入試験と大きく異なるため、説明しておきます。
試験時間になると、最初の集合場所から受験番号の若い順に15分おきに2人ずつ(受験人数によって変動)問題開示室という別室に連れていかれます。ちなみに、受験番号は願書を提出した順番(たぶん)なので早めに出しましょう。
問題開示室では、40分で問題を解きます。問題はファイルに閉じられており、その中には電磁気、電気回路、情報の問題用紙だけでなく、面接(スピーチ)で聞かれることも書かれています。問題用紙はファイルから取り出すことはできません。解答用紙は無地の白紙であり、自由に書くことができます。自由すぎるので、自分は問題番号を書き忘れて、どこに何を書いてるのか分からなくなりました。
40分経つと、さらに別室に連れていかれ、そこで座っている3人の先生に対し、面接(スピーチ)を行い、さらに問題開示室で解いた問題の答えを黒板に書き、先生に質問されたら説明をします。これについては、以下で説明します。
[試験内容]
{一般}(2分)
・志望動機
・大学に入ってどのように能力を伸ばしたいか
{専門}(40分)
・電磁気(6割)
1:スイッチを閉じたときに導体棒に働く力 F[N]の大きさと向き。
2:導体棒がv[m/s]で移動しているときに発生する起電力、電流の大きさと向き。
3:2の状態において導体棒に流れる電流I[A]
4:導体棒の質量がmの時の運動方程式
5:十分に時間が経過したときにの導体棒の速度v[m/s]とその時の電流I[A]
自分は途中で計算ミスをしてしまい、最後の問題が解けませんでした。また、電気回路に時間をかけすぎてしまいました。
・電気回路(2~3割)
1:Y-Δ変換したときのブリッジの平衡条件をZa[Ω]、Zc[Ω]を使って表せ。
2:Za[Ω]、Zc[Ω]を求めよ。
3:ブリッジが平衡するときのR[Ω]、L[H]をR1[Ω]、R2[Ω]、R3[Ω]、R4[Ω]、C[F]を用いて表せ。
4:C[F]をL[H]に変えたときに、ブリッジは平衡するか。その理由とともに説明せよ。
画像のY-Δ変換式をみれば分かりますが、片方はアドミタンスで与えられています。これに気づかなかった僕は、泥沼にはまり、撃沈してしまいました。
・情報
選択してないため分かりません。
840点で提出しました。事前に併せて高専での成績も提出ですが、足切り程度なので、600点程度でも問題ないと思います。
例年は数学+電磁気、電気回路、情報のうちから1つの計2つでしたが、今年は変わり、難易度も少し上がっていました。40分で2科目を解かなくてはならず、心の準備をしていないとパニックになります。自分は最初に問題を見たときにパニックになり、手が震えて5分間ほどローマ字1つかけませんでした。
面接の時に、スピーチをまとめて2分話したあと、電磁気、電気回路について各6分で説明します。最初に答えを黒板に書きますが、電磁気、電気回路共にミスをしていたため、直すように指摘されました。もちろん全て直しきれるはずもなく、6分が経過して強制終了。落ちたことを確信しました。
[試験結果]
ワンチャンを信じてましたが、不合格でした。倍率は1.43倍(7人/10人)でした。募集要項には3人と書いてありますが、大体その倍はとると思います。
不合格の原因はおそらく過信です。いや、おそらくではなく絶対です。最初に問題を見たときにめちゃくちゃ難しそうで、完全に調子が狂ってしまいました。
来年からも、広島大学の受験は同じようなスタンスで行われると思います。今年もそうですが、見た目や制限時間にとらわれず、ゆっくり問題を読んで誘導に従えばそう難しくないです。焦らず冷静に解きましょう。
落ちはしたものの、編入試験の雰囲気をつかみ、パニック耐性がつきました。
結果はともかく、本命以外に滑り止めを1つ受けたほうがいいと思います。
不合格体験記を書くとヘコむので、この辺にします。
広島大学の試験の流れが分かりにくいという人はコメントください。詳しく説明します。